「…ん…ぅ…」


ベッドの脇のサイドテーブルで鳴り響く目覚まし時計に目を閉じたまま手を伸ばした。



「!」


と、私の手が目覚ましに届く前に音が鳴り止み、身体の上に程よい重さが圧し掛かる。



「――こんなに早く起きてどうする気だ?」

「あ…っ」


低い声と共に目覚ましを止めた腕が私の身体をグイッと引き寄せ、



「大学は休みだろう?」


その胸の中に有無を言わさず仕舞い込む。



「…だ、だから、早く起きて朝ご飯でも作ろうかと…」


モゴモゴと目の前の胸へと声を出せば、



「奥様修行か?」


笑いを含んだ声がそこから響いて来た。



「…ええ、まぁ、そんなとこです」


何となくバツの悪さを感じながら返事をする私。



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溺愛  激甘  社長  イケメン 

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