「――これから1ヶ月間の社長のスケジュールです」


会社に向かうベンツの中で、助手席に座る山崎さんが微笑んだ。



「!」


――…びっしり…!


渡されたA4の紙には社長である藤堂さんのスケジュールが印刷されてあり、見事に1行の隙間もなく予定が。



「こんなに忙しいんですか…いつも…」

「そうですね、ほぼ一年を通じてこんな感じです。1日をとってみても朝から晩まで分刻みのスケジュールですし」

「分刻み……」

「それでも社長は会議などは早く済まされる方ですから、割と時間的には余裕が出たりもしますね」

「…はぁ…」



――…本当に休みなんて全然ない。


藤堂さんが忙しいというのは、出会った時からわかってはいたけれど実際にこうしてスケジュールを見るまではその凄さを実感することは無くて。



「見て頂いたとおり、「休日」はありませんが、社長が「休む」と仰ればその日は休みになります。――スケジュールは、まあ一種の目安のようなもので」


紙を手にしたまま固まる私へ笑いかける山崎さんは、




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溺愛  激甘  社長  イケメン 

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