Cry for the moon
「いや…。彼女と食事したりするじゃん。でもオレの彼女、お互い学生だからって、自分の分は自分で払うとか言うから。」

「堅実だな。」

「でもさ…オレはもっと頼ってくれてもいいのに、って思うんだよな。」

「そうか?オレはいいと思うぞ。実際、学生なんだから。」

「そうかなぁ…。ってか、オレがガキだからなのかな…。食事代だけじゃなくてさ、なんかこう…もっと彼女をちゃんと引っ張って行けるようになりたいって言うか、もっと安心して頼ってもらえるようになりたいって言うか……。」

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