Cry for the moon
(もしオレがヤンキーにならずに、トモみたいにまともに育ってたら…もう少しましな恋愛もできたのかな…。)

リュウトはそんな思いを打ち消すように、静かに首を横に振ってため息をついた。

どんなに悔やんでも過去には戻れない。

それは痛いほどわかっている。

やり直せないなら、すべてを受け入れて前に進むしかない。

(オレのヤンキー時代知らない酒井と偶然会って…子供の時みたいでちょっと楽しかったからって、こんな事考えてるなんて…おかしいよな…。)

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