ずっとそばにいる。

日常

「ドクターヘリエンジンスタート」
サツキ:「行ってきます!」
----------------------------------- ヘリポートまで走る
ババババババババババ
サツキ:「お願いします。」
ヘッドフォンをつけて、CSと交信する。
CS:「こちらCS。70代くらいの男性。道で倒れていたところを通行人が発見。心肺停止していましたが、通行人の中にドクターがいたようで、マッサージで戻ったようです。詳しいことは入り次第。」
パイロット:「着陸は…?」
CA:「近くにスーパーの駐車場があります。消防が誘導すると思います。場所は○×○×町○×○×スーパーです。」
パイロット「了解。」
CS:「情報です。意識はなし。バイタルは安定。」
サツキ:「了解。」「相澤先生、挿管の準備お願いします。」
裕翔:「おお。心臓発作かなんかかなあ」
パイロット:「あと5分くらいでつきます。」
----------------------------------------------
消防士:「こちらです!」
通行人のドクターだろうか。倒れている男性のそばにいる。
サツキ:「分かりますか?」「名前は?」
涼太:「分かりません。発見した時点で心肺停止していました。4分で戻りました。20分くらい前です。」
サツキ:「ありがとうございます。救命医ですか?」
涼太:「はい。」
サツキ:「あなたがいて本当に良かった。」
聴診器を当て、頭、大腿骨等を触診する。
サツキ:「相澤先生。雑音はありますが、安定しています。転倒時の骨折・打撲等もなさそうです。」
裕翔:「OK。運ぼう。」
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大学病院に着いた。
男性は検査の結果、心臓病で、心臓発作だった。
助かって本当に良かった。私は安堵のため息を漏らした。






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