『まーこと。おせーよ』


わたしには大好きなお兄ちゃんがいる。


幼なじみのお兄ちゃんで


いつも一緒にいて遊んでくれた。





『待ってよ!聖兄ちゃんっ…きゃっ!』



小石につまづいたときも。


聖兄ちゃんは




『ちゃんと前みねぇからこけるんだよ

しかたねーな。ほらっ』



呆れ顔でため息を尽きながらも
背中を見せながらしゃがんでくれた。


わたしにとって。大きく見えた
聖兄ちゃんの背中は


優しく包んでくれて暖かかった。



『わたしっ…大きくなったら聖兄ちゃんのお嫁さんになる!』



『んー。真琴は無理かな』



『なんでよーっっ』



『俺にとって真琴は妹みたいなもんだから』


これは小さい頃の記憶。


小さな小さな。今にも消えてしまいそうな。


わたしの小さな記憶。







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キス  甘々  イケメン  想い  胸キュン 

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