終わる日のこと。
朝。



「庵(いおり)、起きて!!」




私は今日も、隣の部屋で眠る、中学3年生の弟・庵に声を掛ける。



庵はいつも寝起きが悪い。


そのくせ、いつも鬱陶しいくらい元気。



よく、『悪ガキ』と称される庵だけど、私にとってはたった一人の、大切な弟なんだ。





眠い目を擦り擦り、やっと起きてきた庵と一緒に、私は階段を下り、リビングに向かう。







「お母さん、おはよー」




「紗央莉、庵、おはよう」





私が声を掛けると、いつもの笑顔で応えてくれるお母さん。





朝だけじゃなくて、お母さんはいつも、私たちが声を掛けると、ふっと笑い掛けてくれる。





その笑顔が、私も庵も大好きだ。




< 2 / 13 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop