「まどか。
どうした?ボーとして帰るぞ」
こちらを見るとニコッと微笑む課長。

「あ、はい。
待って下さい」
慌てて隣りに行く。

課長と居ると不思議な事ばかり起きる。
でも、怖いけど…心底嫌になれないのは、課長だからだろうか?
心臓が高鳴っていた。

電車に乗り会社に戻る私達。
「ただいま戻りました」

そうすると1人の中年の女性社員が泣きながら
「課長~聞いて下さいよ!?
営業に言ったら客に凄い嫌味を言われたんです…酷いんです」

「説明もろくに聞かずに〝お前みたいなクズに契約するような馬鹿な人間は、いない。辞めろ〟って…私…この仕事に向いて無いのでしょうか?」
そう相談を持ち掛けてきた。

これは、また酷い事を言われたものだ。
私でも…かなり落ち込むかも

課長は、上着を脱ぐと自分のデスクに座る。
「いや…あれは、静恵さんが悪い訳じゃない。
たまたまお客様の虫の居所が悪かっただけだ」

「虫の居所…ですか?」

「そう。静恵さんが来る少し前に姑さんと言い争いをしてたみたいですよ?
で、その後にあなたが来たから八つ当たりをされただけ」

「むしろ後で帰って来る旦那様が、さらに可哀相な事になるだろうね…。
だから静恵さんが悪い訳じゃない。真面目で繊細だから余計傷ついてしまったね。
俺の把握ミスだ…申し訳なかった」
逆に謝る課長。

この作品のキーワード
上司  課長  イケメン  幽霊  住職  大人の恋  オフィスラブ  切ない  胸キュン  家族