「新田さん、新田さん。」

その声に私は身体をびくつかせた。

「大丈夫ですか?」

私の目の前には、すらりとした白衣姿の男性。

「あの…、私…。」

私ははっきりしない頭で考えた。

そうだ。

私、CTを撮ってもらうために待っていたんだ。

寝ちゃってたの?

「すいません。だいぶお待たせしたようですね。私がCTを担当させていただきます森崎といいます。」

その人は首からかけている身分証のようなものを私に示した。

「すいません。新田です。よろしくお願いします。」

私はしまったと思いながら、慌てて立ち上がって、頭を下げた。

私と同じくらいの歳かな。

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