私は残業を終え、退社しようとしていた。

「新田さん。」

またあなたですか。

今日は何度この声に名前を呼ばれるんだろう。

「食事に行こう。」

その声の主、井上さんは懲りていないようだ。

お昼に言っていたまた誘うというのは、今日の事だったのか。

なかなかせっかちな人かも。

私が断ろうとしているのを感じたのだろうか。

「上司命令だ。今日みたいに杉浦が休んだ時に手伝えるよう、総務の仕事を教えてくれ。」

確かに最もな理由ではある。

「何か予定があるのか。」

相変わらずさわやかだな、井上さん。

何でこんなイイ男が私を誘っているんだろう。

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