彼と私の秘密の恋
誕生日
「…ちゃん!琴音ちゃん!!」


「えっ!?あ、はい!!」


振り向くとそこには、カフェのオーナーの山下さんがいた。


「すみません!ちょっとぼーっとしてて。」


私は山下さんに頭を下げる。
山下さんは私の頭をポンポンとしてくる。


「…大丈夫?熱中症とかなってない?休めばいいよ。」


山下さんはいつも優しい。
30歳で、カフェのオーナー、サーファー、そして優しい彼を女性達がほかっておくわけなく、かなり女性にモテる。


カフェも、山下さん目的のお客様でいっぱいだ。


「大丈夫です!焼きそば作るのに真剣になっちゃいました。」


「そう?ならいいけど…。そう言えば来週は琴音ちゃんの誕生日だね。」


山下さんは出来上がった焼きそばをパックにつめる。

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