アイスクリーム男子の作り方【アイスクリームの美味しい食し方番外編】

おまけのおまけ

「は?
実は3ヶ月前から計画していた?」

俺は、後ろへおののいた。

「ごめん。
しかも、去年から私とお母さん、
Skypeeでよく喋ってたし。」

「ねー??」

そう言って母とチカが
手を合わせた。


「はああ?!嘘でしょ!
すげー怖がってたじゃないですか。」

「「演技力。」」

2人はシンクロしてケラケラと
笑った。

「あれは、アルバムは?」

「あれは、ガチ。
だから、ママ動揺して、
結婚式なくなっちゃうかもーって
私のとこに来たの。
そもそも、先にうちに来るはずだったから、
私も予定狂って怒鳴ってたのよ。」

姉まで参入してきて、
日菜子に無理やりVサインをさせた。

「えー、一生に一回のこと、
こんなに簡単に。
俺なんもしてないじゃん。」

俺はヘナヘナと
壁にもたれた。

「いーじゃん。
式は、自分の為にすんじゃない。
みんなが祝ってくれるのが一番!」

チカは、
ここ最近で一番の笑顔だ。

「まいった。
本当に参りました。」

チカがすっかり
佐々家の女になっていることを
俺は、悲しいような
嬉しいような
複雑な気持ちで確信した。


「サプライズ大成功」
おわり
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