不順な恋の始め方

坂口 譲 side




* * *



「「「乾杯〜〜」」」



姉である美羽と妹の仁菜との話し合いか質問攻めか、よく分からないものを終え、居酒屋で行われている会社の飲み会へとやって来た。

柚希と居酒屋へと一緒に入り、柚希は大橋や菅原さんの側へと座る。

そして俺は、営業男子が集まって座っている辺りへと腰を下ろした。



「よ、坂口」

「ああ、うん。おはよう」


最早〝おはよう〟なんていう時間ではないけれど、ビールの注がれたジョッキを手に隣へと割り込んできた間宮に俺はそう返した

間宮は、わざわざ割り込んで来て何を言うのかと思いきや


「森下ちゃんと一緒に入ってきただろ、坂口。まさかデキてんの?」


と言って、俺の腕を肘で突くとニヤリと笑った。


ああ、やっぱり見られとったか。

間宮、こういうとこに関しては勘も鋭いし変に隠さんほうがええかなあ……


なんて色々考えた末、隠す必要もないと判断した俺は「まあ、そんなとこやな」と平然を装い答えた。

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