2ヶ月ちょっとの休学を終え、大学に戻った私。

暖かな春の陽射しの中、構内を真希ちゃんと二人歩いていると、ちょっと離れたところから言い争うような声が聞こえてきた。



「――あれって飯田先輩じゃない?」

「…みたいだね…」


真希ちゃんと私の視線の向こうには、ロングヘアのかわいい女の子からガンガンと文句を言われる飯田先輩の姿があって。

そのカッコいい顔には困ったような表情が浮かんでいた。



「先輩、女癖悪いからトラブル多いんだよ~」


呆れた顔で苦笑いを零す真希ちゃん。



「モテそうだもんね、飯田先輩」

「見境がないの、あの人は」

「そうなの?」

「うん。かわいいと思うと次々に手を出しちゃうから年中あんなカンジ」

「ふ~ん」


私と真希ちゃんは目線を前に戻し、立ち止まることなく先輩たちの横を通り過ぎた。



「藤堂先輩もよく違う女の子を連れてるけど、トラブってるとこなんて見たことない。――同じモテるんでも、飯田先輩と藤堂先輩じゃその間にはすごい差があるってことだよ」


ひとり納得して大きく頷く真希ちゃん。





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溺愛  イケメン  甘々  社長 

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