夜の帳が下り、煌びやかな明かりに照らし出される繁華街。

あともう少しでお店、という所で乗っていたタクシーが渋滞にはまってしまい、仕方なく途中で降りた私。

歩き始めてすぐに、やはり店に向かっていたキャストの子に会って、

二人でおしゃべりしながら店の前まで来た時だった。



「――お姉さんたち、Fiore/フィオーレの人?」

「!?」


声を掛けてきたのは、歩道のすぐ脇に停められたバイクに跨った男で、

黒いバイクに全身黒ずくめのライダースーツ、おまけに夜だというのにサングラスまでしていて。



――…あやしすぎる。



「えっ?!」

「あなたには答えたくありません」


驚く隣の子の手をそっと掴み、男へ早口で言い返した。



「何だよ、つれないなぁ…」


それなのに、言葉とは反対に愉しそうに上がる男の口元。

サングラスをしていてもかなりのイケメンだと分かるその顔立ちに、



「…!?」



――え?この人…?



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溺愛  イケメン  甘々  社長 

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