「…どれがいいかな」


手にしたカタログを捲りながら愉しそうに呟く美智子。



「お前が好きなのにすればいい」

「う~ん、どうしよう。……みんな可愛くて迷っちゃう」

「ん…」


彼女を抱える腕に力を入れ、その髪に口をつける。


美智子がいるのは、ソファに座る俺の腕の中。

そして、さきほどから熱心に見てるのは出産祝いが載っているカタログで。


一度見たページを何度も捲り直し、飽きることなく眺めている。



「…でも、本当にびっくりしました。突然だったから」

「――ああ」


カタログから俺へ顔を向ける美智子に、ゆったりと微笑んだ。




―――それは数日前の出来事。


社長室で博人と話してる最中に届いた美智子からのメールが発端だった。




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溺愛  イケメン  甘々  社長 

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