急ぎの案件の為、朝一番で会社に書類を取りに寄った俺。

着いてからものの5分もしないうちに書類を受け取り、すぐ出かけるため、1階のカフェの前を通過しようとした時だった。



「――あれ?外出?」


朝に不釣り合いな、
それはそれはのんびりとした声がカフェの奥から俺へ投げかけられた。



「…そちらは朝から優雅にお茶かよ」

「戦いの前のひと休み」


立ち止まった俺に微笑むのはコーヒー片手の博人で。


長い脚を組んで座るその姿は、吹き抜けから降り注ぐ陽射しに美しく輝き、急いでいるはずなのに何故か足が奴の方へと向いてしまう。



「大げさだな。――まあ、どうせ戦ったって勝ち目のある相手じゃないがな」

「朝からヤル気を削ぐねぇ、葛城先生は」

「ヤル気なんかお前にゃ最初っからねぇだろうが……」


博人がいるテーブルまで行くと隣にドカリと腰を下ろし、男でも見惚れる容姿に半ば呆れながら溜め息を吐いた。



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溺愛  イケメン  甘々  社長 

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