懺悔部屋~脱出法は仲間を傷つけ食べること~
この建物は、きっとここにいる全員のキッチンが用意されていることに。


「行こう」


嵐が体を起こし、そう言う。


誰もそれに反対する者はいなかった。


いくしかない。


やるしかない。


この建物内に戻る道は存在していないのだから。


「あぁ、行こう」


俺はうなづき、嵐に続いたのだった。
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