懺悔部屋~脱出法は仲間を傷つけ食べること~
その後
それから数か月後、俺は大学生になっていた。


《Bird》の経営状況は回復し、店舗数を増やそうかという話も出てきている。


すべてが順調だ。


「拓夢!」


校内で声をかけられて、俺は立ち止まった。


振り返ると、ポニーテールの女の子が走ってくる。


「おはよう、樹里。」


「おはよう。ねぇ、今日の講義ってさぁ」


話し始める彼女のポニーテールを俺は見つめる。


「なに、ジッと見てるの?」


「いや、ポニーテールって可愛いなって思って」


「え……」


樹里がポッと顔を赤らめる。


「なにしてんだよ拓夢!」


「ほら、樹里も早くこっちにおいでよぉ!!」


大学に入ってすぐに仲良くなった6人が、少し離れた場所から手招きをしている。
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