メニューとあの人

抹茶と一時

紅華さんのお話が終わった。

「どうしでしたか?」

どうって?

「あの、どうと言われますと?」
私は、一服おかわりの抹茶を飲んだ。

「そうですね。ちなみに・・・」


カランカラン

扉が開いた。

「あら~店長。お客さんいたのね~」
綺麗な声のゆるめな口調で入ってきたのは、う~ん・・・男?女?

「おや、こんにちわ。雅さん。
それと、咲乃さん。」

もう一人、かわいい感じの女の子だった。

「こんにちわ。紅華さん」

紅華さんは、二人に微笑んで、
「こんにちわ。ちょうどお二人のお話をしてたんですよ。 あと、雅さんは早く準備してね。」

「あら~私たちのお話ってなにかしらね。クス
紅華さんちょっと、じっくり聞かせてくれる?」
雅って呼ばれている人は、微笑みながらも怒ってるよね?
あれは・・・

「えっ、なっなんの話ですかーー
ミヤなんかいったの~」
咲乃って、呼ばれているこは半泣きしながら・・・

「おや、このまえ話してくれましたよね?
雅さんが、咲乃さんが可愛い過ぎて襲ってしまった件・・・」

「ちょっと待て!なにいってんだ!おい紅華!」

キャラぶれてますよ?
後ろの咲乃さん怖がってますよ。

「えっと、その・・・ごめんなさい。」
私はとりあえず謝った。
私が悪いわけではないと思うけど、なんか痛まれなくて・・・

「杏さんが悪いわけではないんですよ。」

「あら、あなたが悪いわけではないわ。」

「あの、悪いのはミヤなんで大丈夫ですよ。」

3人はそういった。

咲乃さん、根にもってますね。

「ちょっ!なんで私が悪いの?
悪いのは、紅華だろう?」

雅さん、女言葉と男言葉がごちゃまぜです。

「話したミヤが悪いんだよ。」

「*#%%・・・わかったわよ。私が全て悪いわよ。
はぁ~もう、私着替えてくるからサクノは待ってて。」

そう言って雅さんは奥に入っていった。

「はぁ、もう、紅華さんも人のこといろんなひとに言わないでくださいね。恥ずかしいんで///」

照れて咲乃はいった。

「そうですね。すみません
でも・・・(杏さんには言いたかったですよね。(笑)
今度からは気を付けますね。」

楽しそうだなって二人をみていたら突然二人は私をみてきた。

「そういえば、貴女のお名前伺っていいですか?
私は咲乃 古都っていいます。」
可愛い笑顔で名乗ってきた。

「私は、天城 杏です。宜しくね、咲乃さん」

「あのっ、私の名前 古都でいいです。私も杏ちゃんって呼んでいいですか?」

(可愛い//)

「いいよ。じゃ、よろしくね。古都ちゃん」

私達がニコニコしながらお互い名乗っていたら、
「杏さんも咲乃さんも良いお友達になってよかったですね。クス
雅さんもまだ来ないし暇なので、別のお話をしましょうか?」

にこにことちょい悪そうな顔で仰いました。

「あの~、紅華さん懲りてませんよね?」

「何がですか?」

古都ちゃんはガックとして疲れている様子。

「あの、紅華さん私はもういいですよ。
そろそろ、帰ろうと思いましたし これで・・・」

立ち上がろうとしたら、

「ふふふ、まだですよ。
おわかりをしながら続きをしましょうね。」

なにも言われないように、いつのまにか淹れたかわからない抹茶を私と古都ちゃんと置いていきながら続きのお話を再開した。

(この人懲りてないわね。
でも・・・気分転換に入っただけなのに
なんか面白そうな所見つけちゃったな(笑))

私はただ惹かれていく未来の自分を描いた。
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