「……以上の点から、シェールガスプロジェクトは中止します」

秋月に纏めてもらった資料をパラパラと見ながら、俺は役員会議で決定事項を伝える。

他の役員も今の状況がわかっているのか、異議を唱える者は誰もいない。

社長や専務も俺の決定には賛成だった。

うちのシェールガスプロジェクトは他社に三年程遅れをとっている。

関係者にも話を聞いたが、このまま資金を投入したところで巻き返しが出来るとは考えられない。

撤退するという勇気ある決断が必要な時期だったと思う。

議題が会計報告に移り、俺は経理部長の話を聞きながら手元の会計報告資料を眺める。

だが、気を抜くとさっきまで一緒にいた秋月の事を考えてしまう。

本当の意味で一緒には寝なかったけど、好きな女が隣にいて朝目覚めるのは気分がいい。

一緒にいるだけで心が満たされる。