さぁ、オレと恋をしてみようか
*相談させてくださいっ
別れ際、もう一度わたしの頭を撫でると、千織さんはわたしに背中を向け〝オクダ〟に戻って行った。


しばらくその姿を見つめ「はぁ…」と、ため息をつき、みんながいたテーブル先へと戻った。


「すみません、ただいま戻りました」


なるべく笑顔で言う。


「お帰りー…って、芽衣子ちゃんどした?調子悪い?」
「え」


すぐに気付いたのは、美和子さんじゃなくて剛史さん。


「明日も仕事だろ?調子悪いなら、帰ったほうがいいよ」


剛史さん……身体の調子は悪くないんです。ただ心が本調子じゃないだけで…。


でもこのままココにいても、楽しくできないのは事実で。


それなら今日はもう帰ろうと「すみません、お先に失礼させてもらってもいいですか?」と、3人を見た。


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