さぁ、オレと恋をしてみようか
*一つ、オトナになった気がしました
千織さんの部屋は、余計なモノが一つもない。


なのに「汚くて、ごめんな」なんて言う。


これで汚かったら、わたしの部屋はどうなるんだろう。


考えただけで、恐ろしくなった。


千織さんはソファーの上に座ると「おいで」と言った。


素直に近くに行けば、腕を引っ張られて、千織さんの股の間に座る形となった。


「芽衣子は、カワイイよ」
「……っ、」


突然、耳元で囁かれた言葉に身体が、ピクリと反応する。


「オレだけの、お姫様」


サラッと言う千織さんは、どんな顔をしているんだろう。


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