さぁ、オレと恋をしてみようか
*その後の二人
「えっと、200円になりますっ」
「はい、じゃあちょうどね」
「あ、ありがとうございますっ」


千織さんは最近たくさん〝miwa〟に来るようになった。だけど今だに慣れない接客…。


「明日は休みだろ?」
「あ、はい」


頷くと、千織さんがわたしの耳元で囁く。


「じゃあ、泊まりに来る?」
「……っ!?」
「くくっ、相変わらずカワイイ反応」
「もうっ!千織さん!からかわないでくださいっ」


真っ赤になったわたしを見て、クスクスと笑う千織さんに、腕を叩きながら怒った。


「あらら、昼間っから仲良しなこと」
「み、美和子さんっ!」
「芽衣子ちゃん、時間よ。千織くんと休憩でもしてきたら?」
「いいんですか?彼女お借りしても」
「えぇ、いいわよ。でも1時間で返してね?」
「返せるかなぁ」
「ち、千織さんっ!!」


ツラっと変なこと言わないでよ、千織さん…。わたしと身体を重ねてから、千織さんはとても大胆になった。言葉も行動も。


「行こうか」
「……うん」


でも、そんな千織さんも好きだな。なんて思う今日この頃…。


*おわり*

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