さぁ、オレと恋をしてみようか
10代だったわけだし、未成年だし、親の責任もあるだろうし。


ただ、わたしはもう20歳なんだよ。


少しくらい、自由にさせてほしいよ。


こんなに縛られてたら、恋愛すらできないじゃん。って、恋愛なんか必要ないけどさ。


「芽衣子。この、分からず屋さんは、放っておいて、お兄さんオススメの杏仁豆腐食べよっ」
「え?あ、うん」


なんか、さっきまで腹立ってたけど、お母さんに〝分からず屋〟と言われたお父さんはショックを受けていて、それを見てると少しだけ、かわいそうになった。


分からず屋さんってね……まあ、確かにそうなんだけども。


お父さんは、お母さんのことが大好きだから、お母さんの一言一言に顔も肩も身体も、沈んでくんだよね。


「わっ!おいしー!!」


って、もう食べてるし!!


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