さぁ、オレと恋をしてみようか
「いらっしゃいませー」


お兄さんの声が聞こえたけど、姿は見えない。


商品の品出しとか、してるのかな?と、思いながら杏仁豆腐が置いてある冷蔵のほうへと向かった。


「…あ」


予想通り、お兄さんは品出しをしていて、思わず声が出てしまい、その声にお兄さんは気付いたようで、ゆっくりとコチラを見た。


「あー!この前の!!」


かと思えば、急に立ち上がり大きな声を出され、ビクッと肩が揺れるほど驚いてしまった。


「こ、こんばんは」


若干、ビクつきながらも挨拶をすると、お兄さんは長い足でグンッと一歩前に出て、わたしの目の前に立った。


「もう、来てくれないんだと思ってた」
「え…?」


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