さぁ、オレと恋をしてみようか
こういうお客様は、珍しくない。


「お二つで200円、」
「はい、レシートいいから」
「あ。ありがとうございました」


まだわたしが喋ってるのに、200円をチャリチャリンと置き、走るようにしていなくなる。


急いでるのなら、もっと余裕を持って行動すればいいのに。


というか、コンビニのほうが袋に入ってるし、そっちのほうが早いと思うんだけど…。


あーぁ、気分悪い…。って、あれ?なんか心当たりがあるような気がするんだけど…。


『ピッタリあるはずです!!レシートはいらないです!!袋も大丈夫です!!では、さようなら!!』


あぁ…そうだ。わたしも同じことやってんじゃん…。


千織さん、あの時どう思ってたんだろう…。


〝なにコイツ〟って、思ったかな。思ったよね…。


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