カフェには黒豹と王子様がいます
第三章 笑顔でドSの王子様
第三章 笑顔でドSの王子様


 カフェ『コンフォート』の名前の由来がわかった。

 癒し、慰め、快適……なるほど。マスターがどんな店を目指して、この名前を付けたのかよく分かった。

 私も頑張ろう!


 接客は丁寧にお客様をよく見る。 

 先輩たちに教えられた通り、丁寧な接客を心掛けた。

 するとどんどんたまってくる仕事。

「遅い!」

 小野田先輩のどなり声。ああ、どうしたらもっとスマートに接客できるんだろう。

 素早く丁寧な接客。そんなの可能なんだろうか。

 それを軽々とこなす先輩たちはいったい何者なんだよぅ。


 今日は小野田先輩がお休み。徳永先輩と二人なので怒鳴られることはないだろう。よかった。

「西口?」

「はい!」

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