カフェには黒豹と王子様がいます
第二十一章 第三の男
第二十一章 第三の男


 今日は徳永先輩が休みだった。

 まだ先輩の顔見るとドキドキするので、休みと聞いて少しほっとした。

「西口」

「は、はい!」

「お前さ、徳永と付き合ってんの?」

 何?このストレートな質問!

「え?そ、そんなことない……です」

 キス……されちゃったけど、付き合ってはいない……。うん。

「お前がしばらくおかしかったのは、今日子のせいか?」

「あ、そ、それもあります」

「……も、ねえ」

「どうしてそんなこと聞くんですか?」

「い、いや、最近お前の様子がおかしいからさ」

 だってホントにいろいろあり過ぎて、何をどう考えたらいいのかわからないんだもん。

「徳永はさ、いいやつだよ。俺が保証する」

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