私のいじめと友情物語
お別れ


月曜日。教室にいくと朝早く来ているはずの麻李華がきていなかった。ホームルームが始まるのに麻李華はこない。すると、担任の先生が教室に入ってきて、ホームルームを始めてこういった。


「えー、昨日突然だが多田さんが転校しました」


え……!?麻李華が……!?!?


「多田から皆にメッセージが届いている。『クラスの皆へ。弥生と仲よくしてね。これからも仲いいクラスでいてね、さようなら』……と」


麻李華……!!




昼休み、弁当を食べながら花梨達と中庭で話した。


「麻李華……なんで私達にいってくれなかったのかなぁ……」


「きっと……伝えるのが辛かったんだよ……」


「もう……会えないのかなぁ……」


私達は食べ終わったあと教室に戻り、授業が終わったあと家に帰った。


「ただいまー」


「お帰り弥生。なんかポストに弥生宛ての手紙が入ってたわよ」


え!?まさか――!!!


私は家の出入口にあるポストの中身を確認した。確かに、私宛ての手紙が入っていた。


やっぱり……


「麻李華からだ……!!」


私は自分の部屋に入り、手紙を開けた。





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