一途な彼と不器用彼女①
~プロローグ~
──*──*──




ある時こんなニュースが話題となった。



「先月○△県○▲通りでバイクと車の事故が発生しました。
その事故の負傷者は19才少年です。
その少年は現在意識不明の重症です。
犯人は未だに不明です。
なにかわかりましたら改めてお伝えいたします。
続いて次のニュースです。」



世間からの意見は“幼き命が奪われた事件”そうまとめられるだろう。


だがこの事件は先月なのに事件の進行性はいっこうに見えない。


進行性がなかなか見えないため警察の中でも事件ではなく自殺や不慮な事故としても考えられてきた。


警察の調べによると少年の近くには少女がいたみたいだ。


だがこの少女も少年に夢中で犯人の顔を確認することができなかった。



そしてこのニュースが話題となった病院では...。



「ねぇ...早く起きてよ...!」



その少年に付きっきりになって泣いている少女。


この子はまだ中学生か?それとも高校生か?


どちらかわからない少女が付きっきりになっている。



すると一生懸命声をかける少女は一瞬顔を歪めた。


そして急にお腹を押さえこう言った。



「ねぇ...!起きて...!
お...願...い...イタ...イタ...イ...ハァハァ」



その異変に気づいた医者は



「大変!!大丈夫ですか!
お願い!担架ちょうだい!
もう少しですからね!
もう少しであなたたちの子供に出会えますよ!
だから頑張ってください!」



看護婦に担架の準備と分娩室の準備を頼む。



「...ウッ...イ...タイ...。」



そう...その少女はお腹に双子の子どもがいる。



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