誘惑したくなる上司の条件


男ばかりの職場に一輪の花のごとく

綺麗な女性がいれば


それなりに注目を浴びるのが普通だろう。


男達の視線を

気付いていないのか

気付かないフリをしているのか


彼女はいつも凛としていた。


「誰があの子を彼女にできるかな?」

そんな声は当たり前のように聞こえてきていた。


「うちは社内恋愛禁止だろ?」

真面目なフリをしてずるい俺はよく、みんなに釘を刺していた。



「果穂ちゃん、今日も課長にドヤされてたね…大丈夫?」

みんなが見てない隙を狙ってよく声をかけて

ようやく2人で飲みに行けるようにはなったんだけど…


< 134 / 186 >

この作品をシェア

pagetop