強面彼氏

結婚しました。

豪君に一晩中眠らせてもらえず・・・結局いつの間にか意識が飛び目が覚めると朝だった。

体を起き上がろうとするとある部分が痛い…というか何か挟まってるような・・・・

ベッドから抜け出したいのに自分の足じゃないみたいに力が入らない

少しの間立とうとチャレンジしたしたが結局無理で・・・・その姿を笑いながら見てるやつがいた。

「豪君何で笑ってるの?」と聞くと昔テレビで生まれたてのバンビの赤ちゃんが美奈みたいだったなあと

思ってと笑いだす。

どこで笑いのスイッチが入るのかわからないが・・・・豪君は不思議な人だ。

「で、美奈はどこに行くつもりでベッドから降りようとしたの?」と聞かれたので

トイレに行きたくてあと汗かいてるからお風呂入りたいし

昨日晩ごはん食べてないからお腹すいたと素直に言うと

「ホントだ食べてねえ」と笑う豪君

なぜかその笑顔を見てると意地悪な豪君を許してしまう私

その前に聞くことたくさんあるんだけどという私をほっといて

先にお風呂ためてくるから美奈はベッドの上にいて、先にトイレに行こうか?とお姫様抱っこをしてもらい

恥ずかしいけど連れて行ってもらった。

トイレから出ようとするけどやっぱり足に力が入んなくて豪君を呼ぶと

うれしそうに私を抱き上げてソファーに座らせてくれた。

もう少しで朝ごはんできるからなと言い台所へ・・・・?

「えっ料理できるの?」って聞くと目玉焼きとかパンを焼くとかその程度ならできると

美味しそうにワンプレートに盛り付けてくれた。

プレートの上には食パンレタスとミニトマト目玉焼きそれとミルクたっぷりのコーヒーを・・・・

食事の準備が出来るとテーブルまで私を運び一緒に朝ご飯を食べた。

普段だったらうちの家で和食が出てくるのに今日は洋食

なんかとっても嬉しくてニコニコしてしまう私を見て豪君は微笑んだ

「美奈のその笑顔が一番好きなんだ、俺と一緒に暮らしてくれない?」と豪君がさらっと言った。

その話、なんでうちの両親には話して私には教えてくれなかったの?って聞くと

やっぱり美奈を大切に育ててくれた人にきちんとお願いしてからじゃないとって思ったからと

少し神妙な顔で話す豪君

そう言われてしまうと何にも言えずレタスを食べる・・・・

で、ご両親の許可は得たし美奈は俺の彼女になったしもう同居はOKだよねと

いつものなにかたくらんでるときは少し微笑み悪い顔をしている

「でもまだ早くない」?と聞くが自分は食べ終わったのかどこかに電話をしはじめた

「あ、おはようございます。昨日はいきなりすみませんでした。今日美奈とも話したんですが

今週中には俺の家に引っ越してきたいというので土日で引っ越します。」

今日送って帰るときに寄りますのでその時に詳しく話します」という豪君

「私そんなこと一つも言ってない」と話そうとするとすごい形相の豪君・・・・

親と話す優しい声と私にはいらないこと言うなと

鬼のような顔をしている・・・・まったく違うじゃん

この前話してた書類出します。「はい」と返事をしている豪君

その電話越しからものすごい甲高い声のお母さんの声が・・・・・

「よかった、おめでとう」と叫んでる

「もう完全に豪君のペースだよ」

お母さんと話してたみたいだけどもう終わったのか電話を切った。



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