イケメン弁護士の求愛宣言!
加速する恋心
「さっきもそう言ってたろ? そんな風に言われると、オレは勘違いしてしまいそうになる」

「勘違い……?」

胸に顔を埋め、私も真斗さんを抱きしめる。

「そう。オレのことを好きなのかなって……。なあ由依子ちゃん、ハッキリ気持ちを聞かせてくれないか?」

「気持ち……ですか?」

核心を突かれて戸惑うけれど、それは真斗さんへの気持ちを分からないなんて、今さら思っているからじゃない。

分かってる……。

本当は彼を好きだと思っているって。

だけど、またあんな切ない恋はしたくない。

信じきって安心しきって、裏切られたあんな思いは……。

それを考えると、自分の気持ちを素直に認められなかった。

なかなか返事ができないでいると、ふと真斗さんの穏やかな声が聞こえてきた。

「初めて会ったとき、話してくれた彼のことが引っかかってる?」

それはまさに今考えていたことで、思わず顔を上げていた。

「えっ⁉︎ なんで、分かったんですか⁉︎」
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