生贄投票
「クッ、クッ、クッ。大漁、大漁」


将也も縛り上げた伊藤が、嬉しそうにこっちを見る。


「何だ玉森? 何か言いたそうだな」


伊藤はニヤニヤしながら修太の猿轡を外した。


「てめぇーーー」


「止めとけ。何を言っても負け犬の遠吠えだ」


「うるせぇよ!」


「さてと……後は、田野だけだな。その前にオマエら全員殺してもいいんだけどな」


伊藤がニヤニヤしながら、パソコンの前に立つ。


「でもまぁ、あんまり遅くなると、田野が勝手に動かないとも限らないし……ん?」


伊藤は数あるモニターの中の一つをジッと見つめて眉を寄せた。
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