【完】R・U・I〜キミに、ひと雫を〜
ルイは転校したてだという事もあり、修学旅行の実行委員には嶋山成、御堂里佳子、楠本燭、それから私が指名されてしまった。


きっとチクチク嫌味を言われたり、イライラを見下している存在の私や楠本燭にぶつけるのかと思っていたが、実際あれから五日と休みを挟んで三日目、別に私と楠本燭を集中的に攻撃することもなく、嶋山成やルイにも攻撃的な事を普通に言っているのを良く見る。


「片岡ぁ!そんなとろとろしてたらいつまでも帰れないよ!つーか、ルイも一緒にいるなら手伝いな!」


「エミリの動きが遅いのは見てて分かるけど、僕が手伝う意味は分からないね」


「うわー性格ワリーな。お前美形だけど絶対モテないわ!付き合いたくねーもん」


今だって、気だるげに修学旅行のしおりにホチキス止めの作業を行っていたからこそ怒られたし、一緒にいるのに手伝わないルイだって怒られている。


「リカコはどうしていつもサーモグラフ指数が高いの?そんなに高熱出してるとヒートしちゃわないの?」


「しねーよ!機械かアタシは!」


そんな事言われたらまた怒らせるだろうに、ルイにはそういう概念は勿論無く。


御堂里佳子は手元にあった消しゴムをルイに投げつけて、その消しゴムはルイの額にクリーンヒット。痛覚なんて無いくせに、消しゴムがぶつかったところをルイは無表情でさすっていた。
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