誘惑したい上司の条件〜真島果穂になりたくて〜



新しい営業所で一日の仕事を終えて社員寮に戻ると、敷きっぱなしのせんべい布団に突っ伏した。



「疲れたな…」


知らない環境で、知り合いが一人もいない職場というのが想像以上に疲労感をもたらせた。



今日一日、携帯を見る時間も無かった。


もしかしたら果穂から何か連絡がはいってるかもしれないと思い、ポケットから携帯を取り出すとメールの受信が1件と表示されてて、驚きながらも受信ボックスを開くと



予想外の人物からのメールにガックリとした。




「なんだ…宮路かよ。初日から新井に何か言われて泣き言か?」


面倒くさい気持ちで受信したメールを見て


呼吸が一瞬止まった。


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