俺様生徒会長に鳴かされて。
Lesson1 鳴けよ、小鳥チャン。


東京から電車とバスを乗り継いで三時間。



青々とした森を抜けたバスが最後に停まったのは、大きな湖を背に広がる爽やかな高原だった。



バスから降りて、湖からの涼しい風に吹かれたわたしは、大きく息を吸った。





うーん、きもちいい。





目的の場所までは、歩いてあともう少し。



ショルダーバックを掛け直して、小さなキャリーバックの持ち手をシャキンと伸ばすと、わたしは緩やかに蛇行を描く坂道を登っていった。





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