もし、生まれ変われるのなら……
1.もしも…

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雪「今日は良い天気だね。」

京「うん。」

雪「温かいね。」

京「うん。」



一ノ瀬 京(8才)
花園 雪(8才)

雪は母さんの高校時代の友達の子供で、幼馴染である。

頻繁に会っていて、コイツと一緒に居る時間は一人の時間よりも多い。

まだ8才で経験も少ないからよく分からないが、俺はコイツが好きなんだと思う。



雪「ねぇねぇ京君?」

京「ん?」

雪「私ね、京君の事が大好きなの。いっつも一緒に居てくれるし優しいから。」

京「…あ、ありがと。」

雪「後ね…」

京「うん。」

雪「私ね、もしかしたら…入院かもしれないの。」

京「!?…どうして…?」

雪「分かんない。お母さん、教えてくれないの。何でかな?」

京「…何処が悪いのか分かんねーけど…良くなるといいな。」

雪「うん。ありがとう。」



何が悪いか分からないけど、とりあえず良くなるといい事は確かなのでそう答えると、ニコニコ顔でお礼をされた。

…後日、予告通りに彼女は入院した。

…母親と共にお見舞いも行った。
見た感じ、何処も悪くなさそうで、意外と元気だった。

だからすぐなおると思っていた。

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