イジワル同期とルームシェア!?
シンデレラはいないのだ




青海元希の部屋は汐留の駅近マンションという好立地だった。

天下のヒルズ様ほどではないにしろ、高層マンションの15階。
新橋にある会社までも歩いていける。

すごいじゃないですか、私の同期。


「お邪魔します」


部屋に一歩踏み入れ、最初の荷物であるボストンバッグを床に降ろす。

布団を担いで置き場を探している青海にむかって正座。
三つ指ついてご挨拶する。


「しばらくご厄介になります」


諸事情により、私、この同期様に拾われまして、少しの間ご厄介になる約束をしております。

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