イジワル同期とルームシェア!?
シンデレラはいないのだ
①
青海元希の部屋は汐留の駅近マンションという好立地だった。
天下のヒルズ様ほどではないにしろ、高層マンションの15階。
新橋にある会社までも歩いていける。
すごいじゃないですか、私の同期。
「お邪魔します」
部屋に一歩踏み入れ、最初の荷物であるボストンバッグを床に降ろす。
布団を担いで置き場を探している青海にむかって正座。
三つ指ついてご挨拶する。
「しばらくご厄介になります」
諸事情により、私、この同期様に拾われまして、少しの間ご厄介になる約束をしております。