恋はしょうがない。〜幸せな結婚式〜



大きな拍手に包まれながら、古庄と真琴とそれぞれに、その拍手を贈ってくれている人々の顔を一つ一つ確かめる。
拍手から伝わってくる祝福を心に留めてから、お互いの気持ちを確認するかのように見つめ合って、安堵と喜びを分かち合った。



「…ずっと秘密にしなきゃ…って思ってたから、こんな………夢みたいです」


「うん…」


真琴のつぶやきに、古庄も相づちを打った。
そして真琴の耳元に口を寄せる。



「君も、夢の中のお姫様みたいに、綺麗だよ…!」



その言葉に、真琴が顔を赤らめて肩をすくめる間も、


「お二人の末永いお幸せを祈りまして、これで古庄先生、賀川先生の人前結婚式は、閉式とさせていただきます」


と、司会の女の子の声が式場に響き渡っている。



「こんなに幸せな結婚式…、目が覚めたら本当に夢だった…ってなるかもしれません」


そう言って真琴が少し笑うと、古庄は満面の笑みでそれに応えた。



「たとえ夢でも、俺は構わないよ。毎日目が覚めた時に君が横にいれば、それだけで俺は、今日と同じくらい幸せだから…」



相変わらずの古庄の言い方に、真琴もいつものようにはにかんで、同意の笑みを返す。



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