―もういちど、あの夏を。


―もういちど、奏でたい。


―もういちど、君の隣で。



―それは本当に突然だった。

少し急な坂を上り、
開けたところに着いたとき。

まるで私がそうするタイミングを
計っていたかのように、それは響いた。

胸が高鳴る、澄んでいて
それでいて力強いハイトーン。

五感を全て持っていかれるような感覚。

こんな音を作り出せるのは、
彼女しかいない。


「…美緒さん。」


私はただただ、

彼女に、

彼女の音に魅了される。




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吹奏楽が大好きな女の子の青春ストーリー。


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