フルート吹きの魔法使い
いざ城へ!

モールの家を出てから、1時間程で城下街のウィルムに着く。

前の世界で言う西欧にあるようなレンガを基調とした家が立ち並び、道路には色々な屋台が軒を連ねている。
人も多く、賑わっていた。

はじめて見る街の風景にるりの心は躍る。

街から真っ直ぐ続く広い道路を歩いていくと、やがて城と街を繋ぐ橋が見え、橋の入り口の左右にはそれぞれ騎士が立って見張りをしていた。



「モール様のところより、魔法使いルリ様をお連れしました」

使いの者が、騎士にそう告げると、騎士は深く被った兜の奥からじろりとるりを見る。

その視線に少し怯える。
が、すぐあることに気付く。
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