同・棲・同・盟!

あぁ、なんて気持ちいい・・・。
適度なお湯の熱さが、こわばっていた私の体をほぐしていく。
つい鼻歌を歌いたくなってしまうくらい極楽な気分だけど、そうする代わりに、私は浴槽に後頭部を置いて、天井を見上げた。

ホゥという満足な溜息が、私の口からこぼれ出る。

日田さんちのお風呂って、うちのよりおっきい!
浴槽で足が伸ばせることも、極楽気分に拍車をかけている気がする。
それに、リビングやキッチンもだったけど、お風呂場も新しい。
確か築2年って言ってたよね・・・。

こらえきれずに、ついフンフンと鼻で歌っていたそのとき、「おおしまー」と私を呼ぶ日田さんの低い声が、扉の向こうから聞こえた。

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