同・棲・同・盟!

「・・あ・・・・・・」

一晩明けた今でも、微かに煙の臭いがする。
それに、消火に使われたと思われる水で、持ち物のほとんどが使えない状態だ。

ダイニングも兼ねている、小ぢんまりとしたリビングに飾っていた両親の写真も水浸し。
その下に置いているアルバムを取り出した私は、急いで中をめくった。

「・・・私の小さい頃の写真より、両親の写真・・・お母さんが書いてくれたコメントが、にじんで・・・・・。でも、思い出は残ってるし」

それでもやっぱり悲しくて、私の目に涙が浮かぶ。
何と言っても、両親が作ってくれた私の成長記録アルバムは、これしかないんだし。
お母さんやお父さんが書いてくれたコメントは、その時の想いも込められていると思うし。
同じものを作り直すことは、二度とできない・・・。

俯いた私を、日田さんが抱きしめてくれた。

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