EGOISTIC狂愛デジャ・ビュ【白魔編】


†††




「やっと二人きりになれたね、僕のプリマドンナ」

白魔がパタンと扉を閉める。

今更小鳥はハッと気がついた。


(流れ的に「はい」とか言っちゃったけど…これって白魔さんと同室…!?)


ドキドキドキ。

無駄に高鳴る心臓が耳に響いてうるさい。

白魔に悟られていないかチラッと顔をうかがってみた小鳥だが、杞憂に終わった。

彼はバスルームへと続く別のハート型の扉を開け、そちらを覗いている。

「さて、疲れたし…お風呂に入ってサッパリしてから寝ようか」

どうやらホテルのようにトイレと風呂は部屋についているようだ。

「小鳥、一緒に入ろうね。身体洗ってあげる」

「え!?む、無理です!洗ってもらうなんて…そんな!」

「遠慮しないで。夫婦なんだし」

「で、でも…」

恥ずかし過ぎる。


(自分の身体を洗われるくらいなら…!)


小鳥は勢いでこう言った。

「それなら…私が白魔さんを洗った方がマシです!」

「え?」

目を丸くし、白魔がキラキラと顔を輝かせる。

しまったと思った小鳥だが、もう遅い。


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