新選組と最強子供剣士
「んで剣壱、お前にはこれから俺達と一緒に飯を作ってほしいんだが‥‥‥」


「うん、わかった!」


「ほら、平助も行くぞ!今日は俺らが当番なんだから」


「うぁ~まだ眠い」


「しっかりしろ。剣壱だってもう起きたぞ」


この2人、まるで兄弟みたいだな~


ほんわかとした空気で、僕達は勝手場に向かった。





勝手場には、忙しそうに野菜を切っている斎藤さんがいた。


料理スキル高いな。


「斎藤さん、おはようございます!」


「ああ、おはよう」


「斎藤、なに作ってんだ?」


原田さんがそう言うと、斎藤さんは野菜を湯の中に入れた。


そりゃもう思いっきり豪快に。


そして、無表情ではっきりと言った。


「味噌汁」


そう言うと、斎藤さんは味噌や塩を豪快に鍋の中に‥‥‥‥


「だめだめだめ!!!」


解説してる場合じゃなかった。


とっさに大声を出し、斎藤さんから鍋の中に投入するであろう調味料を奪う。


前言撤回します。


スキルが高いのは切ることだけです。


「何をする」


「だって斎藤さん、これを全部入れるつもりだったでしょ!」


「当たり前だ」


「当たり前じゃないよ!こんなにいれたら塩分の取りすぎで身体によくないよ!」


僕はそういうと鍋の前に立つ。


身長が足りないので台にのり、調味料をそばにおく。


「まず、調味料を入れるのは軽く煮込んでからです。じゃないと、食材が固くなっちゃうよ」
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