男装騎士~それから~
◆レオとユキ




ここはフリーシア王国。
若き王レオ=ハンコックが治める穏やかで平和な国。




私、立花雪はなんと、王妃として暮らしている。




軽く説明すると。
もともと私の生きてきた場所は地球の日本。
平々凡々に剣道をしながらおしとやかなんて無縁な日々を過ごしていた。


ひょんなことから飛ばされてきたこの異世界で、私ははめられるようにして当時王子だったレオ付きの騎士として雇われた。
男の姿で。



それから、いろいろなことがあり絆を深め、魔物を無事消滅させた私たち。
独裁政治ばかりの前王さまの王位をはく奪し、晴れて王位についたレオは、慣れないことに四苦八苦しながらも誰からも愛される王として奮闘している。





そして、そんなレオと結婚した私は、男装をやめ王妃と呼ばれる立場になった。



慣れない!




髪は少し伸び、肩くらい。
おしとやかなんて言葉は私の辞書にはなく、マナーもよくわからずレオの隣にいてもいいのかと落ち込む日々。

でも、レオはそんな私に私のままでいいと、剣を振り回しおてんばな私が好きだからって言ってくれた。




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