初恋マネジメント
レッスン 3




……それはそうとあたし、優花ちゃんとはそれほど仲がいいわけじゃない。



クラスは一緒じゃないし、同じマネージャーではあるけれど、部活が違えば話すこともない。


顔を合わせれば挨拶くらいしたりもするけど、きちんと喋ったことは多分ないのだ、あたしの記憶の限りでは。



そもそもああいう女の子らしい女の子ってどうも苦手で、何を話せばいいのかサッパリわからん。



ましてやずっと好きだった幼馴染の彼女であるわけだし、積極的に関わろうと思ったことは一度もなかった。



そういえば健太と優花ちゃんが付き合ったのは去年の11月で、今が9月だから、もう少しで一年経つのか。早いなあ。



あのときはめちゃくちゃ泣いた。いつになったら諦めつくんだろう。




「優花ちゃん、改めてなんだけど、よかったらあたしと友達になってくれませんか」




――それなのにどうしてこんな、自ら傷をえぐるようなこと……!



部活終わり、戸惑い気味にこちらを見つめる優花ちゃんに話しかけたのは浅はかにもあたしの方からだった。



どうしよう、まさにザ・女の子ってカンジ!


あたしと正反対じゃないか。傷つくなあまったくもう。




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