アサガオを君へ

ノンちゃんと橋本さん

ノンちゃんは私の頭をペシッと叩いた。


「言い訳することはありますか」


「…いいえ。ございません。私が悪うございました」


私たちは学年集会で使われているホールの1番後ろの壁にもたれかかっていた。


来週の月曜日にある交流遠足の説明会だ。


どうせ後から必要なものは紙で配られるから、誰も話を聞いてない。


私たちもその例外ではなく、昨日の反省会が行われていた。


「あれは100パーセント、ココが悪い!もっと言い方があるでしょ!」


私はウッと声をもらしながら手先をいじいじと動かす。


「そうだけどぉ〜…。別に悪気があって言ったわけじゃないっていうか…いや、確かに橋本さんにはイラっとしたけどね。夏樹が海なんか入ったら心臓止まっちゃうのは事実だし…」


「黙らっしゃい!」


ベシッと思いっきり頭を叩かれてしまった。
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